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新卒SESで人生台無しに
「未経験でも大丈夫」「幹部候補生」「将来フリーランスにもなれる」——そんな甘い言葉で新卒を勧誘するSES企業の実態について、Utsuさんが前回動画に寄せられた300件超のコメントを踏まえて改めて語る。新卒でSES・客先常駐に進んでしまい、単純労働と職場での扱いに苦しんでいる就活生・若手社会人に向けた内容である。
甘い誘い文句の裏にある単純労働の実態
Utsuさんは、SES企業が就活のスケジュール内に内定が決まらなかった学生などを対象に、「未経験でも大丈夫」「幹部候補生として採用」「スキルが身につく」「将来フリーランスとして独立もできる」といった言葉で勧誘していると指摘する。しかし「未経験でも大丈夫」という時点で実態はほぼ単純労働であり、単純労働の方が案件を受注しやすいため、そこから抜け出せずに年収も上がらないケースが多いという。2〜3日程度の研修だけで客先に送り出され、社内教育や成功体験の共有もないまま、同僚の顔すら知らない状態に陥ることもあると語る。
「自己責任」では片付けられない構造の問題
「本人が悪い」「自己責任だ」という反論コメントについて、Utsuさんは就活を怠った点は本人にも反省すべき部分があるとしつつも、問題の核心は詐欺的な誘い文句で入社させ、奴隷的な扱いをする構造そのものにあると指摘する。実態を正直に伝えた上で選んだ人には何も言わないが、学生と社会の常識には大きな差があり、それを知らない人をきれいな言葉で釣り上げるのは詐欺行為に近く不当だと述べる。またSESという業態自体が悪いのではなく、高いスキルに見合った報酬を得ている専門集団も存在するとしつつ、10年・20年の積み重ねを無視して「フリーランスになれる」と単純労働をさせる誘い方こそが問題だと強調する。
抜け出すための考え方と行動
現状を変えるには、今の環境にとどまらないことが重要だとUtsuさんは語る。ITを活用する事業会社や、規模が小さくても元受けの会社であれば、指導してくれる先輩がいて視野を広げやすいと説明する。またITにこだわらず、大工など他の「手に職」の選択肢を検討してもよいとも述べる。ただし転職にあたっては、辞めてから探すのではなく、必ず転職先を決めてから辞めることを勧めている。焦って辞めると足元を見られ、悪い選択をしてしまう可能性があるためである。何より、差別やすさんだ気持ちに支配された状態から抜け出し、向上心を取り戻すことが、スキルアップやキャリア再構築の前提になると語る。
要点
- 「未経験歓迎」を謳うSESの多くは実態が単純労働であり、受注のしやすさから抜け出しにくい構造がある
- 問題の本質は個人の自己責任ではなく、詐欺的な誘い文句で入社させ奴隷的に扱う企業側の構造にある
- 抜け出すには元受け企業や事業会社への転職、あるいはIT以外の手に職も選択肢とし、必ず転職先を決めてから辞めることが重要
新卒SES・客先常駐で苦しんでいるなら、まず向上心を取り戻し、辞める前に次の行き先を決めることから始めてほしいというのがUtsuさんの結論である。