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【就活】新卒就活にエージェントは必要ない

「新卒エージェントに勧められた企業に入ったけれど、これで良かったのか」と悩む就活生、あるいは友人の就職先がSES・アウトソーシング系企業だと知って助言に困っている人に向けた内容である。人材派遣業界出身のUtsuさんが、新卒就活におけるエージェント利用の危険性と、その裏にある構造を解説する。

派遣型・アウトソーシング企業の実態

Utsuさんはまず、SESやエンジニアリング系アウトソーシング企業といった「単純労働力を外部に出すビジネスモデル」の問題点を指摘する。これらの企業は20代のうちはボーナスも含めて年収が高く見えるが、年収カーブは右肩上がりにならずフラットになると語る。通常の就職・キャリアであれば年収は右肩上がりに上昇し、年金なども積み上がっていくのが一般的だが、単純労働の切り売りではそれが起きない。社会的な評価についても、「所詮は派遣・外注」という見方をされるのは明白な事実だとUtsuさんは述べる。実際、外資系企業でもパソコンサポートや翻訳、郵便物搬送といった業務は社員ではなく外注・SESで担われていたと明かし、社員として雇う必要のない簡単な仕事だからこそ外部化されるのだと説明する。簡単な仕事にはスキルもつきにくく、「大手企業の仕事だからスキルがつく」という考えは誤りだとUtsuさんは断言する。

新卒エージェントが誘導する仕組み

こうした企業へ就活生を誘導しているのが新卒エージェントだとUtsuさんは指摘する。エージェントは第一志望に落ちた就活生に寄り添う姿勢を見せつつ、実際には紹介フィーが得られる企業へと導くのがビジネスの本質だと語る。就活生が落ちるのを待ち、落ちた瞬間にフィーの取れる先へ案内する構図であり、そうでなければこのビジネス自体が成立しないと断じる。Utsuさんは、騙される側にも問題はあるとしつつも、同じ被害を繰り返さないためにこの構造を知ってほしいと語る。

ゴールドラッシュに例える構造とネット時代の増幅

Utsuさんはこの構図をゴールドラッシュに例える。金を掘って儲かった人はほとんどおらず、実際に儲かったのは労働者を紹介した人やツルハシを売った雑貨屋だったという史実を挙げ、現代の就活市場も同じだと語る。インターネットとスマホの普及により、エージェントを紹介するアフィリエイターまで儲かる構造になっており、「この仕事に落ちたなら、こういう仕事もある」と誘導することで稼ぐ仕組みが広がっているとUtsuさんは説明する。批判しても儲からないため、こうした問題を指摘する声が少ないのだとも述べ、顔や会社名を出さずにアフィリエイトを行う人が多いのは、実態が知られれば批判されかねない仕事だからだと指摘する。

就活生に求められる姿勢

Utsuさんは、少なくとも売り手市場の状況においては新卒エージェントは不要だと語る。ただし、これはエージェント側だけの問題ではないとも述べる。就活生自身が自分のキャリアを考え、やりたいことを思い描いた上で、正面から企業の面接に臨むことが必要だと指摘する。自分でキャリアを描けずに就活に失敗し、エージェントの言葉に流されてしまうケースもあるため、就活生自身がエージェントに頼らず前に進む姿勢を持つことが大切だとUtsuさんは締めくくる。

要点

  • 派遣・アウトソーシング型の仕事は年収がフラットになりやすく、社会的評価やスキル形成の面でも不利になりやすい
  • 新卒エージェントは、就活生が第一志望に落ちるのを待ち、紹介フィーが得られる企業へ誘導する構造を持つビジネスである
  • 批判しても儲からないためこの問題を指摘する声は少なく、就活生自身が自分でキャリアを考え正面から企業に向き合う姿勢が重要である

Utsuさんは、エージェントに寄り添われるまま流されるのではなく、自分の意志でキャリアを描き正面玄関から挑む就活を就活生に呼びかけている。