Live Q&A
SIer・客先常駐・公共系
SIer・客先常駐・公共系企業を志望する就活生からは、NTTデータやNRI、日立系列、NEC、富士通など有名SIerの比較や、企業選びの軸に関する質問が数多く寄せられている。Utsuさんはそのつど「どちらが成長できるか」「どちらが本当にやりたいことに近いか」を率直に語り、業界内の力関係や案件の実態にも踏み込んで回答している。ここでは公共系・法人営業・海外展開・客先常駐の実態など、SIer業界特有のテーマに絞ったQ&Aを紹介する。
Q. NTTドコモとKDDI、法人営業のプロフェッショナルを目指すならどちらが良いですか?
A. Utsuさんは、法人営業を極めたいならKDDIが良いと端的に答える。
Q. ヘルスケアITや医療システムに関わりたく、日立システムズとフクダ電子を検討しています。
A. Utsuさんは、ヘルスケア分野に強いのは日立システムズではなくフクダ電子の方だと指摘する。
Q. 日本政府・公共のITシステムを改善したいと考えており、NTT DATAとIBMのどちらが良いか迷っています。より抜本的に改善できる立場にあるか、風通しの良さの観点でアドバイスをいただけますか。
A. 公共のITシステムに関わりたいなら、Utsuさんはデータを握っている会社がすべてだと指摘する。その観点で言えば、IBMではその立場にはなれないと断言する。データを押さえているのは圧倒的にNTT DATA側であり、公共案件を数多く獲得している実態があると語る。さらに、そうした強さの背景には政治的なコネクションもあると触れ、あの会社には議員の息子が何人もいると指摘している。
Q. NECフィールディング、パナソニックシステムソリューションズ、日立システムズのうち、お客様を喜ばせるような提案力が高い会社はどこですか
A. Utsuさんは、提案力の高さという点では日立システムズが頭一つ抜けていると語る。案件規模自体は大きくないものの、ERPの上流工程を担えるのは日立システムズやキヤノンITソリューションズくらいだと指摘する。挙げられた3社の中で選ぶなら日立システムズだと答えつつ、こうした会社比較の質問に踏み込んで答えると各社の社員が傷つきかねない、と率直な感想も添えている。
Q. NRIとNTTデータでは、若手はどちらの方が成長できますか?
A. Utsuさんは、NRIもNTTデータも若手が成長できる環境ではないと断言する。この点については何度も繰り返し指摘していることだとし、どちらか一方が優れているという比較自体が成り立たないと語る。
Q. 営業力と英語力を身につけたいのですが、東京エレクトロンとNTTデータではどちらが良いでしょうか?
A. Utsuさんは、営業力と英語力を身につけたいなら東京エレクトロンではないと指摘する。NTTデータについても、その目的には少し違うと答える。
Q. 日立ソリューションズとNTTデータGSLで迷っています。日系企業の海外展開に貢献したいのですが、どちらが良いでしょうか。
A. 日本企業の海外展開に貢献するという観点で両社を比較すると、NTTデータGSLの方がその機会がはるかに多いとUtsuさんは指摘する。
Q. 大手生保志望です。第三分野保険(医療保険)は今後、窓販やネット経由で普及していくと思いますか?一般消費者は保険知識が少ないため、自分で選んで加入する窓販・ネット販売は普及しないと考えているのですが、意見を聞きたいです。
A. Utsuさんは、医療保険のオンライン普及についてベンチマークになるのはライフネット生命だと指摘し、あの会社は全然伸びていないと述べる。また保険の窓口についても、すでに天井だと語る。人口が少ないからOKという話ではなく、今どき誰も新たに入らないじゃないかと断じる。
Q. 人生の目的を実現するためにNTTコミュニケーションズが最適だと考えているが、UtsuさんのブログではC評価となっている。この会社に入ることについてどう思うか。
A. Utsuさんは、自分が入りたいと思ったのであれば入ればいいと答える。評価はあくまで戦略・戦術を授けるために示したものであり、その評価によって考えを見直す機会になったのであれば、それはポジティブに捉えてよいものだとUtsuさんは語る。
Q. 22卒で公共系のシステム開発に携わりたいのですが、NTTデータ以外だとFNHくらいしか選択肢がありません。NTTデータに入れない場合、公共系システム開発は諦めるべきでしょうか?
A. Utsuさんは、公共系SIには各社ごとの担当領域があると説明する。警察はNEC、消防は日立、地方公共団体は富士通が手がけており、その中でも美味しい部分は基本的にNTTデータが押さえていると語る。NTTデータ出身者は自社のことは正しく語れても、他社と横並びで比較して情報提供できる人はほとんどいないため、就活生がどこに入るべきか判断するための情報が世の中に不足している現状があると指摘する。そのため、各社の担当領域や強みを整理したノートのようなものを作りたいと考えているとも述べる。結論として、公共系で最も美味しいポジションはNTTデータであり、この構図は今後も変わらないだろうとUtsuさんは断言している。
Q. NECやRICOHのような大手SIerが今後厳しくなると思う理由は何ですか?中小企業のデジタル化支援に携わりたいと考えています。
A. Utsuさんは、中小企業のデジタル化支援という方向性自体は良いと語る。その上で、日本は規制が重く、文化的に変わらない会社が存在することを指摘し、2000年頃からNECと関わってきた経験を踏まえ、ダメになっていく会社には一定の法則性があると述べる。ただし、そうした環境をあえて選びたいのであればそれも一つの道であるとし、機動的に動ける良い会社は他にもあり、以前に比べればそうした企業には入りやすくなっているだろうとも語る。
Q. 独立系企業とユーザー系企業(外販8割以上)を併願中です。客先常駐・SESや内販/外販の割合をメールで企業に問い合わせるのは失礼にあたりますか。また、直接コンタクトを取らずにそれらの割合を調べる方法はありますか。
A. Utsuさんは、内定・外注(内販・外販)比率については企業に聞いても問題ないと語る。自身がある程度把握している企業もあるが、情報を持っていない企業についてはSESの割合が多い可能性があると指摘する。あわせて、客先常駐イコールSESではない点にも注意を促し、IT関係の仕事だからといって必ず客先常駐になるわけではないため、誤解しないようにと答える。
企業名だけで良し悪しを判断せず、案件領域や実態まで踏み込んで比較する視点が、SIer・公共系志望の就活生には欠かせないとUtsuさんは語る。