Live Q&A

新聞の読み方と情報収集

就活の情報収集といえば新聞、と言われるがどう読めばいいのか、そもそも何のために読むのかで悩む就活生は多い。Utsuさんはこのテーマについて、おすすめの新聞や読み方だけでなく、「新聞をアウトプットのために読む必要はない」「軸がなければ新聞を読んでも意味がない」といった、テクニック論より一段深いところを繰り返し指摘してきた。このページでは、新聞のおすすめ銘柄からネットメディアとの違い、さらに関連して寄せられた出版・編集職に関する質問まで、Utsuさんの回答をまとめている。

Q. 新聞以外におすすめの情報収集先はありますか?

A. この質問に対し、Utsuさんは「情報源を人に聞くのではなく、自分で調べるべきだ」と厳しく指摘する。人生の目的のような根本的なテーマについても、安易に答えを求めるのではなく、友人と深掘りして考えるべきだと繰り返し語る。さらに、新聞をきちんと読んでいない就活生が多いことを問題視し、「会社は手段であり、『何々を通じて何々をもたらす』という視点で語れないのは、そもそも新聞を読んでいない証拠だ」と指摘する。それは結局、自分なりの世界観・社会観・産業観を持てていないことの表れだとUtsuさんは断じる。

Q. 新聞で都市開発の記事に興味を持ち、不動産業界にも目を向けてみようかと考えています。そのような視点で不動産を見るのは危険でしょうか?

A. Utsuさんは、まず「非現実的な体験を通じてワクワクさせたい」という発想自体に注意を促す。マーケティング全般、そして就活サイトのようなものも、実は非現実的な体験を演出しているに過ぎず、良いことばかりを並べた作り物であると指摘する。採用ページはコンサルなどが入って作られているため、どの企業のウェブページを見ても似たようなことが書かれていると語る。

その上で、質問者が正解を探そうとしていることについて、それは「軸」のような重大な判断基準ではないのだから、不動産に目を向けてみようと思ったなら実際に目を向けて調べてみて、それを楽しめばよいと答える。「目を向けていいですか」と許可を求めるようなことではなく、まず行動してみるべきだと語る。

Q. 新聞は何を読むのがオススメですか?

A. Utsuさんは、新聞を読む目的をまず理解してほしいと語る。新聞を読むのは、自分なりの社会に対する感覚を持つためであり、そこから関連する企業・業界・プロダクト・サービスを引き寄せ、自分の人生の目的と照らし合わせて「自分はこの企業に向いているんだろうな」と考えられるようになることが本来の狙いだと指摘する。その意図さえ理解できていれば、日経新聞でも読売新聞でも構わないとのことである。世界的な視点と日本国内の視点の両方を得たいなら日経新聞が良いとしつつ、本当のおすすめとしては読売新聞のようなタイプの新聞を挙げる。ただし読売新聞的な新聞には、企業名が出てこないという難点もあると付け加えている。

Q. 最近新聞を読み始めた。わからない単語は日経キーワードで確認し、考察できる部分はノートにアウトプットしている。しかし社説やインタビューなどの特集はインプットのみになってしまう。どのようにアウトプットしていけばよいか。

A. Utsuさんは、新聞は必ずしもアウトプットするために読む必要はないと指摘する。学生に人生の目的論のような話をしているのは、自分なりの人生の目的や軸があれば、新聞を紙で読んだときにキーワードが自然と目に飛び込んでくるようになるからだと語る。表面的には関連していなくても本質的なところで関連してくるような軸ができれば、社会面を見ていても関心のある事柄が自然と飛び込んでくるようになり、そこから深掘りして自分が今大事にしているところにフィードバックしていけばいいとUtsuさんは述べる。それこそがもしかしたら本当のアウトプットかもしれないが、足りていないのは軸であると指摘する。軸がなければ興味関心がバラバラになってしまい、軸なしで新聞を読んでも時間がかかるだけで仕方がないとUtsuさんは断じ、新聞を読むこと自体を目的としたアウトプットは不要だと語る。

Q. 就活生におすすめの新聞はありますか?

A. 「新聞がなかったので本を読みまくってカバーした」というコメントに対し、Utsuさんは新聞は図書館で読めば良いと指摘する。

そのうえでUtsuさんは、ネットニュースの記事は最も注目されているものか自分が興味のあるものだけに偏ってしまうが、実は興味がないところにこそ鉱脈があると語る。紙面の新聞の利点は、その興味がないところを強引に読ませられる点にあるとUtsuさんは説明する。

なお関連する話として、ニュースピックスのような切り取られた記事にはあまり意味がないとUtsuさんは述べる。また、40〜50代は飲み会が好きな世代であり、それを断ると大手企業では出世に響いてしまう、という点にも触れている。

Q. 就活の時期に家に新聞がなかったので、本を読みまくって情報収集をカバーしていました。

A. Utsuさんは、新聞がないなら図書館で読めばいいと指摘する。そのうえで、ネットニュースの問題点を語る。ニュースピックスのように記事を切り取って配信するメディアは意味がないと断じ、ネット記事は結局「最も注目されているもの」か「自分が興味のあるもの」しか目に入らなくなると指摘する。しかし本当の鉱脈は、自分が興味のない情報の中にあるとUtsuさんは語る。紙の新聞の利点は、興味のない話題でも強制的に紙面に目を通させられる点にあると答える。

Q. 新聞を読む習慣がなく、就活時は本で情報収集をカバーしていました。新聞は必要ないでしょうか?

A. Utsuさんは、新聞がなければ図書館で読めばいいと指摘する。また、40〜50代は飲み会好きの世代であるため、それを断っていると大手企業では出世できなくなるとも語る。ニュースピックスのようなメディアについては「ゴミメディア」と断じ、切り取られた記事には意味がないと述べる。ネット記事は自分の興味があるものや注目度の高いものしか目に入らないが、実は興味がない領域にこそ有益な情報(鉱脈)があるとUtsuさんは説明する。紙の新聞の利点は、興味のない分野の情報も強制的に目に入ってくる点にあるとまとめている。</answer>

Q. 早めに就活を進めた結果、出版社の編集職に内定・入社できました。ただ、業界の先行きに不安もあります。

A. 出版業界は大変そうだ、とUtsuさんは語る。編集者、つまり出版社で本づくりに携わる人たちは続々と辞めていっている実感があり、多少接点のあった人にもそうした事例があると指摘する。また、「ベンチャー」を名乗る出版社について、単にベンチャーであることを売りにしているだけの会社もあり、そうした肩書には意味がないとし、大切なのは売れる作品を作ることだと述べる。

Utsuさん自身は編集者との付き合いがあり、編集者から「こういう本を書きませんか」といった提案を受けることもあるという。角川などが一時期YouTuberに相当力を入れて声をかけていたが、今はその勢いが薄まった感じがあるとも語る。

業界が大変な状況にある中でも、自分がこれぞと思える仕事であれば良いことだ、とUtsuさんは答える。

結局のところ新聞は情報収集の手段でしかなく、自分なりの社会観や人生の目的という軸があってはじめて生きてくる、というのがUtsuさんの一貫した立場である。