Live Q&A

メーカー職種・営業の実際

メーカーや技術商社、設計・SIerなど、就活生からは「A社とB社、どちらが良いか」という比較質問が数多く寄せられている。半導体商社の営業力、技術職としての裁量、設計職のコネクション作り、生産技術のスキル形成など、切り口は業界ごとに様々だ。Utsuさんはそれぞれの会社の事業内容や社内事情を踏まえ、率直に優劣を語る。

Q. 半導体技術商社としての営業力を身につけるなら、マクニカと加賀電子どちらが良いか知りたいです。

A. Utsuさんは、半導体商社としての営業力をつけたいならマクニカの方が良いと答える。理由として、マクニカの方が新製品を扱う機会が多いことを挙げている。

Q. 三菱電機とNEC(どちらも技術系)で迷っています。顧客の事業を内側から変えたいと思いNECに惹かれていますが、まだ迷いがあります。

A. Utsuさんは、三菱電機とNECを比較した上で「NECはないと思う」と端的に答える。

Q. CAを目指しており、大手飲食チェーンの総合職と自動車ディーラーの内定があります。CAへの近道になるのはどちらでしょうか。

A. Utsuさんは、CAを目指すなら自動車ディーラーの方が近いと答える。理由として、ディーラーでの経験は「おじさんマネジメント」的な観点でも活きてくると指摘する。

Q. 東芝と三菱電機の技術職、若手のうちから大きな仕事を任せてもらいやすいのはどちらですか?

A. Utsuさんは、今の東芝は勧めないと語る。理由として、組織として抜けている部分があると指摘する。一方の三菱電機については、若手に大きな仕事が回ってくるまでにはかなり時間がかかると答える。なお三菱電機はUtsuさん自身が一番お世話になった会社でもあると付け加えている。

Q. 意匠設計者として様々な企業の施主とコネクションを作るなら、竹中工務店と鹿島建設のどちらが有効でしょうか。

A. Utsuさんは、コネクション作りという観点であれば竹中の方が良いのではないかと語る。竹中は一件あたりの関わりが深いため、その深さがコネクションを生む要因になると指摘し、鹿島とはその点が異なると答える。

Q. 機械専攻ですが、小松製作所・クボタ・デンソーの中で生産技術のスキルが身につくのはどこでしょうか?

A. Utsuさんは、生産技術のスキルという観点では小松製作所とクボタが良いと語る。デンソーではないと100%断言し、ただしその分競争は激しくなると指摘する。

Q. テラスカイとアセントビジネスコンサルティング(エンジニア職)では、どちらが上流工程に携われますか。

A. Utsuさんは、テラスカイとアセントビジネスコンサルティングを比較すると語る。アセントについてはあまり詳しくないが、大した会社ではないかもしれないと指摘する。一方でテラスカイは上流っぽい仕事に携わることが結構多いと述べつつ、セールスフォース案件が中心である点には注意が必要だと答える。

Q. メーカーの職種・営業について質問です。2社を比較した場合、海外の完成機メーカーとの繋がりが強く海外経験を積みやすく、新製品開発にも積極的なのはどちらでしょうか。

A. Utsuさんは、両社とも製品開発に特別積極的というわけではないと指摘する。その上で、一方の企業については最近規模が大きくなりすぎてきており、その関連企業についても厳しいのではないかと語る。一方で、別の企業(アシスト)については良い会社だと評価している。

Q. 事務系での就活。営業力が身につく、かつ海外で働けるという観点で、ローム(半導体)とディスコ(半導体製造装置)ではどちらが良いか。

A. Utsuさんは、営業力が身につき海外で働ける観点ではディスコを勧めると答える。ロームについては、自動車会社の下請け的な立ち位置になりがちな面があると指摘する。

Q. 機電系22卒です。設備部門が本社から独立して分社化した子会社は、やめたほうがいいのでしょうか?

A. Utsuさんは、設備部門が本社から独立して分社化した子会社については、あまり良くないだろうと指摘する。そのうえで、そもそもなぜ分社化したのか、その意図を確認すべきだと語る。

Q. 日立物流は上場しているので、成長を意図して作られた子会社なのではないでしょうか。

A. Utsuさんは、日立物流と佐川急便との資本提携の経緯に触れつつ、いずれにしても日立には840社ほどの子会社があると指摘する。そのため、日立はかなりつまらない理由で次々に子会社を作ってきた経緯があり、成長を意図して作られた子会社は無いとUtsuさんは断言する。Utsuさん自身が日立をよく知っているからこそそう言えるとし、ソニーケミカルのような成功例はむしろ「奇跡」に近いものだと語る。

Q. 製造業に強いSIerが金融・公共・社会インフラ業界と比べて少ないように感じます。製造業は内製化が進んでいるのでしょうか?「製造業関連のシステムによるDXを通じて日本に新しいものづくりをもたらす」という目的を持っています。

A. Utsuさんは、製造業に強いSIerというものが特に見当たらないのは、SIerの多くが結局は製造業向けの仕事をやっているからだと語る。製造業は内製化が進んでいるわけではなく、外部のSIerによる案件はずっと存在しているという。ただし業界内には多くの「島」(担当領域・グループ)が存在しており、どこがどの企業・領域を担当しているかは、社員などに直接聞ける機会があれば聞いた方がよいと指摘する。

具体例として、住友化学をNECが担当しているケースなどが典型例として挙げられると説明する。また日本製鉄のように、自社でシステムを内製していく中でIBMと協力し、そのための会社まで新たに設立したという事例もあるとUtsuさんは述べる。

企業比較で迷ったときは、表面的なイメージだけでなく事業構造や社内の実態にまで踏み込んで判断材料を集めることが大切だと分かる。