Live Q&A

ES設問の細かい疑問・座右の銘・余白

ES設問の解釈や白紙50枚の進め方など、細かいけれど気になる疑問が今回のテーマだ。「自主的に取り組んだ」の定義、仮説の落とし込み方、事象と抽象化の違いなど、就活生からは具体的な作業レベルの質問が寄せられている。Utsuさんはその一つひとつに対し、言葉の裏にある意図や作業の本質を丁寧に解きほぐしながら答えている。

Q. 「みんなの就活日記」を読む学生は世間の評価を気にしすぎではないか

A. Utsuさんは、そのようなサイトがあること自体を知らなかったと述べ、「みんなの就活日記を読んでいる学生は世間評価を気にしすぎ」というコメントについて特にコメントを付け加えることなく、そういうものがあるのかと反応するにとどめている。

Q. 院卒でエクセル入力業務ばかりの仕事に就いて鬱になった、という体験ブログが話題になっていましたが、これについてどう思いますか?

A. Utsuさんは、そうした話は今に始まったことではないと指摘する。大学生向けの配信でも繰り返し伝えている内容であり、実態を集めてみると、いわゆる「エクセル屋」のような仕事に就いてしまうケースは驚くほど多いはずだと語る。

Q. 「人生の目的論」の書籍にある白紙50枚のワークについて、すべて仮説レベル1まで落とし込まなければならないのか、仮説レベル1に至らない項目があってもよいのか知りたい。

A. Utsuさんは、仮説とはどういう切り口で物事を見るかという視点そのものであり、固定的なものではなく変動するもの(バリアブルなもの)だと指摘する。質問者はすでに仮説を固定された軸として捉えてしまっているため、そのような疑問が生まれるのだとUtsuさんは語る。そのうえで、白紙50枚は素直にパーッと書き進めていけばよく、その過程で仮説の切り口は自然と変わっていくものだと答える。

Q. ES設問で「あなたが自主的に取り組んだ創作活動」と問われた場合、研究室での研究はこの「自主的」に該当するでしょうか。授業ではなくテーマに向かって自主的に取り組んでいますが、学校のカリキュラムの一環でもあるため気になります。

A. Utsuさんは、「自主的に」とわざわざ付いている以上、そこには「なぜそれに取り組んだのか」という理由が求められていると指摘する。すなわち、誰かに言われてやったのではない、という意味が込められているということだと語る。だからこそ、なぜそう思ったのか、なぜ自分がそれを始めたのか、なぜそのトピックを選んだのかを説明できる必要があると答える。一方で、研究室で「これをやれ」と指示されて取り組んだものであれば、それは「自主的」の意味には当てはまらないとUtsuさんは述べる。

Q. 研究では大まかな方向性は与えられたものの、課題やテーマは自分で設定した。これは「自主的」と言えるか。

A. Utsuさんは、それなら自主的だと自信を持ってよいと答える。

Q. 自称おしゃべりコミュ症です。相手の話題に合わせず自分の話したいことを押し付けてしまう、前振りが長くて「言いたいことは何?」となってしまう、と周囲から指摘されます。

A. 問題点が自分で分かっているなら、変えられるはずだとUtsuさんは指摘する。相手の話題に合わせようとすればいいし、その中で楽しみを見つければいいのではないかとUtsuさんは語る。

Q. 自己分析で白紙50枚に書き出しグルーピングしている段階だが、似た事象があまり見つからない。グルーピングのコツや、逆に避けるべき観点があれば知りたい。

A. Utsuさんは、似た適性・事象を見つけるポイントは本に書いてある方法から大きく外れられるものではないと指摘する。どれだけ自己分析をやったかは本人にしかわからず、時間をかけて継続していく必要がある作業だと語る。サンプルが少ないと感じるなら、50枚は最低限の目安に過ぎないので、さらに書き出す枚数を増やしていけばよいと答える。また、深掘り作業についても他人任せにせず自分自身でやるべきだと述べる。

Q. 就活時代、白紙50枚に鉛筆と消しゴムで考えをまとめる方法を久しぶりにやってみたら、丁寧に考えられて良い感じでした。自分は考えるための環境づくりが大事だと感じているのですが、Utsuさんも思考する際にこだわっている道具はありますか?

A. Utsuさんは、この点について過去に「人生の目的」や「白紙50枚」といったテーマで文房具の使い方も含めて語った動画があると紹介する。その内容にも通じる話として、Utsuさんは今でもブレインストーミングをする際には鉛筆と消しゴムを使うと語る。また、何かを考える時にはまずパソコンの前から一旦離れ、メモ帳とペンを使うようにしていると答える。

Q. 自己分析で「白紙50枚」に取り組んでいます。過去の具体的な出来事や考えていたことをとにかく書き出す、という進め方で合っていますか。「事象を書き出す」という表現の意味がよくわかりません。書いているうちに「自分はこういう人間だ」という抽象度の高いことを書きがちなのですが、発散の段階では抽象化せず書き下していくべきでしょうか。

A. Utsuさんは、発散の段階では抽象化せず、できるだけ事実だけを書いていくべきだと語る。抽象的につなげていく作業は後で行うものであり、まずは事実を集めることが先だと指摘する。事実は変わらなくても、今の自分の常識やストーリー観から過去を別の解釈で捉え直すことができるが、それを最初から抽象度が高い状態で記述してしまうと、後で事実同士がうまくつながらなくなり、無理につなげようとしてしまうと説明する。

Q. 語学が強みの新卒コンサルはまだ需要があると思う一方、資料作成や認識調整しかできないコンサルは営業職以外への転職が厳しくなる気がします。

A. Utsuさんは、コンサルの現場で重要なのは語学力ではないと指摘する。語学が流暢であることは全く必要なく、ついてくるのはあくまで語学であって、中身が伴わなければ意味がないと語る。資料作成のようなスキルはどうせ差別化にならないため、重要なのは中身であるとUtsuさんは答える。その「中身」が具体的に何を指すかについては、26卒向けにコンサルキャリアを詳細に扱うコンテンツを1月中旬頃に公開予定であると述べる。

Q. 「オープンクエスチョン」という言葉の意味が分からない

A. Utsuさんはライブ中に取ったアンケート結果を紹介し、「質問はあるが、それがオープンクエスチョンである」と答えた人が71%にのぼったことを明かす。その上で、オープンクエスチョンという言葉しか思い浮かばない状態はまずいと指摘する。なぜそうなってしまうのかと疑問を呈し、「オープンクエスチョンって何だ」と打ち込むことはできても、それを自分で調べようとせず、わからないことをわからないままにしてしまう習性があるのではないかとUtsuさんは分析する。

細部にこだわる姿勢こそが、自己分析やESの質を底上げする一歩になる。